この秋,私は自分の幸福追求権を考えるために奈良に行ってきました。奈良は中学校の修学旅行以来で十数年ぶりとなります。
1日目は奈良公園付近の寺社仏閣巡りをすることにしました。興福寺,東大寺といったメジャーな仏閣も久しぶりにみると趣もことなり,大仏も改めてみるとそのでかさに圧倒されてしまいます。また元興寺という奈良公園から少しはなれたところにある由緒あるお寺にいきましたが,人はほとんどおらず,お堂の中も自由に立ち入ることができ,広くて涼しいのでそこで1日中ボケーとしているのも幸福追求のためににはいいかもしれないなどと思いました。
2日目は飛鳥まで足を伸ばし,1日中遺跡巡りのサイクリングをしました。飛鳥には高松塚古墳・石舞台古墳をはじめとする有名な古墳群その他の遺跡が多く集まるところでもあります。飛鳥いったいを自転車で回っていると,古代の変な石が偏在しています。私が回ったところでは石舞台はいうに及ばず,古墳のそばにある猿石,亀石,鬼の俎,鬼の雪隠,酒船石,亀形石造物などなど。特に酒船石は幾何学模様でその使途ははっきりしておらず,亀形石造物も斉明天皇(聖徳太子の時代,天智天皇の母)の時代につくられたというおそろしく古いものです(結構おちゃめな顔をしていました)。これらの古代の遺跡にふれると何か小さな悩み事がばかばかしくなってきてしまいます。
飛鳥でのサイクリングを終え,奈良市内に戻ってくると,その日は丁度中秋の名月の日で,采女神社で采女祭りが開かれていました。奈良公園のそばの猿沢池で昔,天皇に使えていた采女が天皇の寵愛を受けらなくなったことを嘆いて入水自殺したため,その霊を慰めるために采女神社を池のほとりに建て,祭りを開いているとのことでした。
猿沢池では池の周りにたいまつや提灯の明かりを炊き,2艘の船に采女らが乗って池をぐるりと一週しますが,湖面にたいまつ・提灯の明かりが映え,幻想的な風景を醸し出していました。采女神社は縁結びの神様らしく,ハート形の絵馬を売っていたりしていましたが,当日限定の「糸占い」なるものが売られていました。月明かり又は神社の提灯の明かりの下で売られている針に赤い糸を通せたら,望みが叶うというものでした。限定品という名前に弱い私は,糸占いに挑戦しました。5分くらい時間が掛かってしまいましたが,針に糸をとおすことができました。「こんなことで望みが叶うなら何本でも針に糸をとおすよ」と思いながらも,私の幸福追求権の達成に寄与してくれればなどと思ってしまいます。
いつも神頼みに失敗している私ですが,今回も期待はせずに,結局は運命なんてものはなく,自分の意思で人生きまっていくんだよな~などと思ってしまう今日この頃です。
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